佐藤直曉の本を読まれた方のために
本を読まれた方のために
私の本を読まれればおわかりかもしれませんが、究極的には、いかに人間を見切れるか、というのが決め手になります。
リーダー感覚にしろ、暗示学にしろ、相手は人間ですから相手のことがわかればスキルの効果は倍加していきます。
そこで、拙著を読まれたかたには、さらに能力アップを目指して、人間を観る能力をつけていかれるとよいと思うわけです。
今後の課題:人間行動学で人間を観る能力を高めよう
私は人間を一般化、合理化して、理論を打ち立てるやり方には常々疑問を感じています。
そこで、私自身は、人間行動を考えながら、いろいろな問題を考えようとしております。
私の思考の一番底にあるのは「人間行動学」であり、それをベースにいろいろな組織論や戦略論が展開されていくわけです。
もちろん、これについては、私独自で考えたものばかりではありません。中心となるのが野口晴哉という人が考えた『体癖論』です。
これは、人間の感受性(価値観とか行動基準)をパターン化したものです。
実をいえば、そのような考え方のもとに『伝動戦略』があり『暗示型戦略』があったわけです。
人間行動については、『リーダーの暗示学』や『リーダー感覚』は比較的直接的に言及しています。
しかし、正直言って、まだまだ私の言いたいことは尽くされておりません。
それは、いちばんベースになる「人を見極める能力」について十分説明しておらず、その訓練方法も示していないからです。
実際の所、この部分はおそらく誰も手をつけていないでしょう。それだけ厄介なことなのであり、私もこれまで容易に手が出せませんでした。
しかし、『リーダー感覚』と『リーダーの暗示学』を書いたので、そろそろ手をつけなければいけないと考えています。
そこで、とりあえずまとめたのが『行動分析の手引』です。これは本にはなっておりません。いまのところは、ダウンロード版(e-book)だけです。
これに関連してこれまで書きためたものはほかにもございますので、今後おいおいまとめていこうと思っております。
なぜ人間行動は無視されるのか
世の中一般の組織行動学や戦略論はどうなっているでしょうか。戦略を例にとって考えてみましょう。
だいたい多くの戦略論というのは、あるパターンというか、公式を示します。
たとえば、BCGのポートフォリオ戦略を簡単に言ってしまえば、すでに成熟した業界でシェアの高い商品をもち、そこから得られるキャッシュを成長性のある分野に投資しろ、ということです。
「選択と集中」の戦略もそういう類で、弱い分野は捨て、強い分野、これから強化すべき分野に勢力を投入せよ、ということです。
もちろん、これはこれでいいのですが、現実には難関が待ち受けています。
特に日本では、事業を切り捨てようとすると、その事業部の人が猛反発します。そして、「まあまあ」といった感じで妥協してしまうことが結構あります。
日産のように、しがらみのない外人社長を投入しないと、なかなか決断はできないようです。
人間のやることは、人間行動を頭に入れないとなかなか解決できないことのように思われます。
ところが、多くの教科書や理論は、そこのところをほとんど無視しています。
無視してどうやっているのかというと、「大方の人間は合理的な行動をする」という前提で理論を構築します。
人を観るアプローチ
人間の特性をよく考えるアプローチをご説明いたします。
たとえば戦略案を構築するようなときには、こういう具合になります。
[人がどう動くか考える]→
[組織がどう動くか考える]→
[その組織や外部環境をどう変えるか考える]→
[その結果として戦略を立案する]
もちろん、現実にはこの順序どおりではなく、いったりきたりはします。
ただ、人がどう動くだろうかと考えることが、私の出発点であることは間違いありません。そして、このときベースになるのが「人間行動学」です。
それには、人間を観察するノウハウが含まれなければなりません。

人間について学ぶには、一人で勉強するのはなかなか難しいと私は思います。そこで、私はL研クラブというものを設けました。
ここで、メルマガを配信しています。そういうものを読みながら、またL研クラブで販売している資料などをベースにご研究いただければと思います。
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